オスグッド病は治るのか?
オスグッド病はそのうち治ると言われる
オスグッド病は成長期のお子さんに多い
膝の痛みの症状です。
とても治りにくくしつこい症状であり、
病院に行くと成長痛で誰にでもある症状だから
安静にしていればそのうち治ると言われます。
自然治癒で痛みが出なくなったことを
本当に治ったと言えるのでしょうか?
確かに激しくカラダを動かすスポーツを控えれば、
膝への負担は減るので痛みは軽減していきます。
でも
正座が苦手て突っ張って曲がらない状態だったり、
しゃがんだり自転車に乗ったりすると、
膝に違和感が残っていたりします。
そのままにしておくと
後々カラダの機能障害の原因になってしまう
可能性を残してしまうことになります。
安静にしてやり過ごすことは
本当の意味で治ったとは言えないと考えています。
オスグッド病は治るのか?
結論から言うとオスグッド病は治ります。
ただし、
膝の運動機能を改善させるための
積極的な治療を適切に行った場合に限ります。
症状には個人差があり、
軽度であれば安静にしていることで炎症がおさまり、
痛みも改善することはあり得ます。
しかし、
膝を深く曲げられないほどの症状になると、
症状が軽減したとしても練習を再開すると
また以前と同じように痛みを繰り返します。
原因となる膝の運動機能の問題が解決していないので、
同じ負荷をかけるとまた痛みが出るのは当然の結果です。
消極的な対処療法では運動機能は改善しないため、
練習を再開すると痛みが出ます。
膝を深く曲げたときにかかる負荷を
軽減させる積極的な治療が必要です。
積極的な治療とは?
積極的な治療とは
膝の運動機能を回復させる治療です。
ストレッチや体操などを用いて
固くなった筋肉を柔らかく伸縮性を回復させたり、
足首や股関節などの膝と同時に連動して可動する関節の
可動域を広げ、膝への負担を軽減させる治療です。
一般的に
オスグッド病は大腿直筋が固くなっているため、
ストレッチやマッサージで刺激することが多いですが、
どうして大腿直筋が固くなっているのかを考察しないと
オスグッド病だから大腿直筋をストレッチすればよいという
安易な考えだけだと本当に改善させることが出来なくなります。
写真のように
オスグッド病で悩むお子さんに前屈をしてもらうと、
手が地面に届くことができません。
これは
ハムストリングや大殿筋、腹筋群の収縮が強く
股関節の可動域制限があることが分かります。
個人差が大きいですが
いろんな条件が重なり
膝への負担を作り出しています。
その問題を解決する積極的な治療が肝心です。
対症療法だけだとどうなるのか?
対症療法とは
「病気によって起きている痛み・発熱・せきなどの症状を和らげたりなくしたりする治療法です。
一時的に病気を和らげるものですので、病気そのものやその原因を治す『原因療法』とは違います」
「病院の言葉」を分かりやすくする提案 より抜粋
基本的に
オスグッド病に対して病院で行われる治療は
対症療法なので、原因は解決していないということです。
安静、電気、湿布などや大腿直筋のストレッチは
対症療法だと言えます。
本当の原因が解決していないからです。
対症療法で痛みを軽減させつつ
原因を解決する積極的な治療が効果的です。
まとめ
オスグッド病で悩んで病院を受診すると
そのうち治るから安静にしておきなさいと言われます。
確かに運動を休んでいるうちに
膝の痛みは軽減してきます。
そこで治ったと勘違いしてしまうと
対症療法で症状を落ち着かせた状態なので
原因は解決しておらず状況が徐々に悪化していきます。
カラダが柔らかい子供のうちに
積極的な治療を適切に行なって
問題を解決しておくことをオススメします。
そうしないと
すぐに大事に至る訳ではありませんが、
長い年月をかけてジワジワ出てくるような
生活習慣病の原因をカラダに残した状態になります。
姿勢が悪い状態が残っているので、
腰痛や肩こりなどの症状が出やすくなったり、
坐骨神経痛や膝痛に悩まさせる年齢が
早くなる可能性もあります。
対症療法だけで治ったとしてしまうと、
後々にまで影響が残ってしまう可能性があるので、
しっかり原因を解決することが大切です。
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