オスグッド病がひどい状態になると、日常生活に支障が出る
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オスグッド病がひどくなると…
オスグッド病は、成長期のスポーツを頑張る男の子に頻発する
膝の痛みの症状です。
病院に行くと
「成長痛だから安静にしておけばそのうちよくなる」と言われ、
アイシングや湿布で対処して経過をみていきます。
2週間前後安静にしておけば症状が軽減してくるので、
大丈夫だろうと練習を再開すると
また以前と同じように痛みがでるケースがとても多く見られます。
無理をしていると
力が入ったときに急激に膝に痛みが出て歩けなくなり、
翌朝痛みで立ち上がれなくなったというケースもありました。
- 立ったり座ったりの動作
- 階段の昇り降り
- 自転車をこぐ動作
- 正座は絶対に無理
- 布団に横になるのが一苦労
- 地べたにしゃがむ動作
- 地べたから立ち上がる動作
ひどい状態になると、
膝が90度ほども屈曲が難しくなり、
膝の動きが関係する動作で鋭い痛みが出て
日常生活に支障が出ます。
対処するだけで原因が解決できないまま
ずるずると時間だけが経過すると、
症状を慢性化させ状態が悪化していきます。
対症療法で痛みを和らげながらも、
同時並行して原因を解決する治療が必要です。
症状の段階
オスグッド病もどの症状とも同じように
個人差もあり症状に段階があります。
痛みが出る部位は
膝下の脛骨粗面と共通していますが、
症状の段階は4段階に区別できると考えています。
段階1 スポーツも可能
日常生活は問題なく送れるが、
ダッシュしたときや正座やジャンプなど
強く深く膝に負荷がかかる瞬間に痛みを感じて
おかしいなと思い始める段階。
- 元々正座は苦手
- 動いているときは大丈夫
- 練習後に鈍痛がある
段階2 スポーツが出来なくなる
動くたびに膝に鋭い激痛が走り
スポーツ自体が難しくなる段階。
練習や試合の最中に急激に痛みが強くなるケースや
瞬間的に痛みを感じて休息をとっていたが、
翌朝全く動けなくなるほどの強い痛みが出ることがあります。
- 重度になると軽いジョギングや歩行時にも痛みが出る
- ダッシュやジャンプ、着地時に強い痛み
- 長距離のランニングは難しい
- 屈伸など膝を深く曲げる動作が痛い
- しゃがめないから正座は絶対出来ない状態
- スポーツにより強く体重をかける瞬間に激痛
- 足を動かさなければ痛みはない
段階3 日常生活に大きな障害
一旦スポーツなどで強く痛めると
膝を曲げるたびにひどい痛みを伴うため、
日常生活を送ることにかなりの不便を伴う。
- 階段の昇り降り
- 自転車に乗れない
- ひどいと歩行困難
- 地べたにしゃがめない
当たり前に出来ていた動きが困難になるため、
通学などにも支障が出ることがあります。
しかし、ひどい痛みはアイシングなどを適切に行えば、
数日で沈静化するケースが多い。
長引かせると全身に影響が広がる
根本的に解決できないままずるずると長引かせると、
かばう動きが広がり、症状は全身いたるところの
バランスを崩してしまいます。
例えば左膝がオスグッド病で痛みが出ると、
左膝に体重をかけないように反射的にかばうため、
右重心になり右の股関節に筋肉疲労が蓄積し
右膝にもオスグッド病の症状が出ます。
さらに進行すると股関節痛や腰痛にも発展します。
初期の段階で早めの対応が大切
症状が出始めた初期の段階で
はやめに適切な治療を開始することが
大切であることは間違いありません。
半年、1年と時間が経過してしまうと、
脛骨粗面が隆起して出っ張りが強くなってしまう。
そうなる前に
初期の早い段階での適切な治療が大切です。
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